1. 日本の女性を取り巻く「仕事」と「老齢年金」の関係

日本の年金制度は、日本に住む20歳以上のすべての人に加入義務がありますが、働き方により対象となる年金制度が変わります。

国民年金の被保険者は「第1号被保険者~第3号被保険者」に区分されています。下の図をご覧ください。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

一般的には20歳以降の学生時代は第1号被保険者として国民年金に加入し、社会人として企業に就職し厚生年金の対象となる人が多いでしょう。

その後、結婚や出産・育児、親族の介護などライフステージに変化があった時、働き方を変えるのはまだまだ女性が多いというのが現状です。

結果的に女性が専業主婦または扶養内パートなどで働く場合、国民年金の対象ということになります。厚生年金の対象となる働き方を続けた場合とでは、老後の年金にどのくらいの差が生まれるのでしょうか。