2. マクロ経済スライドが3年ぶりに発動
2023年度にはマクロ経済スライドが発動し、年金の給付水準が調整されました。
総務省が2023年1月20日に発表した資料によると、2022年の消費者物価指数平均は前年比2.5%増、賃金変動率は同2.8%増。
本来であればこちらに順した引き上げとなりますが、年金制度を維持するためにその上昇を抑えるよう調整されるのです。
3. 2023年度の年金は6月から支給
2023年度の年金額は引き上げとなりましたが、改定後の年金を受け取るのは4月ではなく、6月からであることに注意しましょう。
3.1 年金は偶数月に支給
そもそも国民年金(老齢基礎年金)や厚生年金は、偶数月の15日に2ヶ月分が振り込まれます。
15日が土日祝日の場合、その直前の平日が支給日となります。
ただし、初回の受給開始はこの限りではありません。受給権は誕生日の前日に発生するため、初回のみ奇数月となるケースもあります。
3.2 年金は前月までの分を2ヶ月分支給
その月に支給される年金は、前々月と前月分の年金となります。
原則として、2023年4月分の年金は、2023年5月分と一緒に2023年6月15日に支払われることになります。
つまり、改定後の年金を最初に受け取るのは6月15日なのです。
4月14日に支給される年金は改定前の年金であることに注意しましょう。