社会保険料は掛け捨てではない
天引きの額が増えれば手取りが減るため、どうしても「損した」と感じてしまうでしょう。
ただし、社会保険料である厚生年金保険料や健康保険料は、掛け捨てというわけではありません。
健康保険料を支払うことで、病院を受診する際は原則3割の自己負担で済みます。
また傷病手当金では、病気やケガをしたときに会社を休むと、一定の条件を満たす場合に給料の約3分の2が受け取れます。
実際の支給額を算出するときに使うのが「標準報酬月額」なので、高い方がより多くの保障が受けられるのです。
同様に出産手当金や育児休業給付も標準報酬月額を使うため、支給要件を満たしたときは高い日額を受け取れます。
厚生年金保険料でも、保険料をたくさん払うほど将来受け取れる年金額が増えていくでしょう。
このように給付の側面を考えた場合、「標準報酬月額」が高いのは決してマイナス面ばかりとは言えないのです。