60歳代「貯蓄」の平均と中央値。「貯蓄3000万円以上」ある人の割合とは

今回は60歳代の貯蓄を単身世帯と二人以上世帯に分けて、その平均と中央値を確認しましょう。

余裕があると考えられる「貯蓄が3000万円以上」の割合もみていきます。

【60歳代の貯蓄】単身世帯(平均と中央値)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代の単身世帯で貯蓄3000万円以上ある人の割合は16.9%です。

出所:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄3000万円以上ある人が16.9%いる一方で、貯蓄ゼロの人が28.5%います。

平均値1388万円と中央値300万円の間に1000万円以上の乖離があり、世帯間の経済格差が顕著です。

60歳代で退職を迎える人が多いですが、退職金の多寡が貯蓄額に影響を与えている可能性があるでしょう。

【60歳代の貯蓄】二人以上世帯(平均と中央値)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、60歳代の二人以上世帯で貯蓄3000万円以上ある人の割合は20.3%です。

出所:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

平均は1819万円、中央値は700万円となっており、単身世帯より貯蓄が多い世帯が多いとわかります。

しかし、貯蓄ゼロ世帯は20.8%で、約5世帯に1世帯は貯蓄がありません。

単身世帯同様、世帯間の経済格差は大きいようです。