「業務スーパー」や「肉のハナマサ」といったプロ向けスーパーが注目される理由とは

ジャパンミートや神戸物産に見る業務用スーパー業態分析

皆さんは、普段の買い物をどちらでされるのでしょうか。大手スーパーでしょうか、家の近所のコンビニでしょうか。ただ、日頃の買い物で最も頻度が高く気になるのが、生鮮食品。生鮮食品の買い物先の選択肢にプロ向けスーパー(業務用スーパー)という選択肢はありますか?今回は、近年注目が集まっている、一般の人も買えるプロ向けスーパーについて見ていきたいと思います。

その名も「業務スーパー」という一般の人も買える業務用スーパー

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緑の看板に白抜きで「業務スーパー」という表示とともに「一般のお客様大歓迎」とかかれた看板を目にされた方も多いかと思います。業務用スーパー業で「業務スーパー」とネーミングしてしまうセンスがお見事というよりほかはありません。ただ、ひとたび店舗に足を踏み入れれば、買い物をしているのは一般の顧客らしき人ばかりにも見えます。その認知度は外食、飲食業のプロだけではなく一般消費者でも高まっているといえるでしょう。

2016年10月末時点の「業務スーパー」の店舗数は747店舗で、2015年10月末時点の713店舗から30店舗超も増えています。業務スーパーを展開する神戸物産は関西に拠点があります。したがって、関西の228店舗を筆頭に関東に191店舗、北海道に13店舗、それら以外の地方エリアに315店舗という具合に展開されています(いずれも2016年10月末時点)。

神戸物産は2017年1月に中期経営計画を発表しており、国内業務スーパーの店舗数を2016年10月末時点の747店舗から850店舗まで増やすことを目指すとしています。また、業務スーパー事業セグメントの売上高についても2016年10月期の2,055億円から2,450億円への増加を目指しています。今後もまだまだ出店を強化させていく計画といえます。

ジャパンミートによる「肉のハナマサ」買収

プロ向けスーパー、特に肉に強い「肉のハナマサ」という目立つ黄色の看板を目にされた方もいるでしょう。

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に直営店を中心に50店舗(2017年1月末時点)を出店している状況ですので、認知度は関東に限ってという話になりますが、ハナマサが自宅近くにある方なら、その品揃えと価格に興奮した経験をお持ちのこともあるのではないでしょうか。特に大家族や肉料理で特別なおもてなしをするといった際には非常にありがたい存在です。

この「肉のハナマサ」を展開してきたのは株式会社花正ですが、スーパーや外食業を営むジャパンミートが2013年に完全子会社化をしています。ジャパンミートも花正を買収することで業務スーパー業態へ進出することになりました。

ジャパンミートとはどのような会社か

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。Twitter:SatooshiX