最近では出生数80万人割れというニュースが報道されるなど、少子高齢化に増々拍車がかかっている現状があらためて浮き彫りにされています。
少子高齢化の波はもはや、避けては通れない道ということを、あらためて認識させられます。
人口の多くを占める現在の高齢者の貯蓄状況はどうなっているのでしょうか。
本記事では、70歳代の貯蓄ゼロのデータを元に、現在の高齢者の就業状況と今後のセカンドライフについて、詳細を紹介しています。
現状を振り返りつつ、新しいセカンドライフを模索するヒントになれば幸いです。
70歳代の貯蓄ゼロ割合は21.8% 高齢者労働状況は?
金融広報中央委員が行った家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)によると、70歳代の貯蓄ゼロ世帯は21.8%となっています。
同資料では「金融資産」について「定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く」と定義されています。
全くお金がない状態だけを表しているわけではないとはいえ、定期収入のみで生活する自転車操業の状態に陥っているシニアもいるといえます。
貯蓄ゼロ世帯だけでなく、5.7%の割合となっている貯蓄100万円未満の世帯も年金と併せて何かしらの収入を得るための就業が必要でしょう。
現状において、高齢者の就業状況はどのようになっているのでしょうか。
総務省統計局の調査による高齢者の就業状況をまとめました。