70歳代の就業率は18.1%

出所:厚生労働省「統計からみた我が国の高齢者」

2021年時点の70歳代の就業率は、18.1%です。

内訳は男性が25.6%、女性は12.6%となっています。

男性の60歳〜64歳のゾーンは、60歳の定年を過ぎても再雇用制度によって嘱託社員等となり、働き続けるケースが多いことを示しています。

その割合は年々増え続ける一方です。

65歳〜69歳のゾーンでは就業率が男女ともに約20%ダウンし、本格的なセカンドライフに入る人が増えていることを表しています。

70歳代になると就業率はさらに半数以下まで減少しています。

現状では、本格的なセカンドライフは65歳以降となっているようです。

一方で2割程度の人は、70歳代でも働いています。

労働者にしめる高齢者の割合は13.5%

出所:厚生労働省「統計からみた我が国の高齢者」

2011年から2021年までの、就業者総数に占める高齢就業者の割合の推移を確認すると、年々着実に右肩上がりになっていることがわかります。

高齢者のボリュームゾーンと言われる団塊世代がピークとはいえ、少子化の影響を考えると、高齢者の就業割合は、今後高止まりしつつも少しずつ増えていくのではないでしょうか。

高齢者の労働市場は今後あらたなビジネス展開の可能性を秘めています。

求人数の増加や労働環境の整備など、高齢者の就業環境は今後、変化していくでしょう。

産業別の就業割合

出所:厚生労働省「統計からみた我が国の高齢者」

現在の高齢者が従事する産業は、卸、小売業やサービス業の三次産業を中心に、農林水産業の一次産業と建設、製造の二次産業が続きます。

農林水産業に従事する高齢者の多くは自営業者となるでしょう。

その他の産業では、定年後の再雇用による割合と、パートで働く高齢者が混在しています。