5. 【20歳代~70歳代】年齢別・借入金残高はこう動く

ちなみに、借入金があると答えた世帯のみの「借入金残高」は年代ごとに、以下のように推移しています。

  • 20歳代:平均675万円・中央値100万円
  • 30歳代:平均1852万円・中央値1800万円
  • 40歳代:平均1575万円・中央値1500万円
  • 50歳代:平均1150万円・中央値900万円
  • 60歳代・・・平均895万円・中央値500万円
  • 70歳代・・・平均979万円・中央値400万円

教育費と住宅ローン、ダブルの大型出費を抱える世帯が多い40歳代は、30歳代に次いで借入額が多い結果となりました。とはいえ、そろそろ将来を見据えた「老後資金」づくりへの意識も持ちたいところです。

6. まとめにかえて

リタイアまでの期間がまだある40歳代は、預貯金を着実に増やしながら、資産運用でお金を育てることにも期待が持てる年齢層と言えます。

複利のチカラを最大限に活かして、老後に向けた資産形成を進めていくための「しくみづくり」を始めてみてはいかがでしょうか。

投資の基本である「長期・積立・分散」を実践し、リスクを軽減しながらリターンを安定させていけるとよいですね。NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度の活用を検討するのも一案です。

効率的な資産形成のスタイルは人それぞれ。豊かなセカンドライフのために、まずは情報収集からスタートしてみましょう。

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【ご参考】「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」調査概要

  • 知るぽるとの調査概要については以下の通りです。
  • 調査時期:令和4年6月24日(金)~7月6日(水)
  • 調査対象:全国5000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満でかつ世帯員が2名以上の世帯)
  • 調査方式:インターネットモニター調査

参考資料

足立 祐一