フルタイムは難しい…育児と仕事を両立するためには転職も視野に入れるとよい?

育休から復帰して、以前の仕事に戻ったとしても、育休前と同じように働けるとは限りません。

育休復帰後は、子育てと両立しながら働く必要があるため、「子どもが急に熱を出してしまった」「子どもを預けている園が急遽、休園になってしまった」というケースにも対応していく必要があります。

「職場に復帰はしたけど、以前と違って働きにくさを感じる」というママも少なくなく、時短勤務や休みが取りやすい職場に転職を考えている人も多いようです。

株式会社ライズ・スクウェアの調査によると、子育てと両立しやすい仕事の特徴として、「休みやすい・早退しやすい」ことが1位に挙げられました。

出所:株式会社ライズ・スクウェア「【子育てと両立できている仕事ランキング】働くママ375人アンケート調査」

その他にも「自宅・保育園・学校から近い」「勤務時間が希望通り」など、休みや時間の融通が効くといった特徴が上位にランクインしています。

小さいお子さんは体調を崩しやすいため、急にお休みをとったり早退したりすることもよくあります。

そういった時に、柔軟に対応してもらえる職場のほうが、育休明けすぐのママにとっては働きやすいと感じるのでしょう。

もし現在の職場で、時間や休みの変動がしにくい場合は、思い切って転職を検討してみても良いかもしれません。

とはいえ、多くの企業で育児に対する関心が高まっている傾向にあるのも事実です。

厚生労働省の「令和3年度雇用均等基本調査」によると、育児のために労働時間の短縮措置などの制度を設けている事業所が、項目によっては増加傾向にあることがわかっています。

出所:厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」

とくに「短時間勤務制度」「テレワーク(在宅勤務等)」の制度を設けている事業所が増加傾向にあり、育休明けのママでも働きやすい体制は整いつつあります。

「育休明けで壁を感じる」「子育てと仕事の両立が大変」と感じたら、まずは職場の上司に育児と両立するための制度がないか確認してみることをおすすめします。