4. 繰下げ受給で年金月額25万円を目指す方法も

年金は原則65歳から受給しますが、受給開始時期を75歳まで遅らせることも可能です。受給開始時期を遅らせるほど、年間に受給する年金額は多額になります。

1990年生まれの人が20歳から64歳まで働いて、月25万円の年金を受け取るための受給開始期間と平均年収の組み合わせは以下のとおりです。

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」をもとに筆者作成

4.1 年金を月25万円の年金を受け取るための受給開始期間と平均年収の組み合わせ

1990年生まれの人が20歳から64歳まで働いて厚生年金に加入した場合

  • 受給開始65歳 平均年収940万円
  • 受給開始66歳 平均年収820万円
  • 受給開始67歳 平均年収730万円
  • 受給開始68歳 平均年収650万円
  • 受給開始69歳 平均年収600万円
  • 受給開始70歳 平均年収530万円
  • 受給開始71歳 平均年収500万円
  • 受給開始72歳 平均年収440万円
  • 受給開始73歳 平均年収410万円
  • 受給開始74歳 平均年収360万円
  • 受給開始75歳 平均年収330万円

受給開始年齢を遅らせるほど、月25万円の年金を受給するために必要な平均年収も下がっていきます。

退職後に一定の資産がある人は、年金の受給開始を遅らせることを検討するのもいいでしょう。

また、65歳以降も働いて年金の受給開始を遅らせることも選択肢の一つでしょう。

繰下げ受給が本当に得かは個人差があるので、ご自身に照らし合わせて検討してみてください。