70歳以上で貯蓄などが3000万円以上は「2人以上世帯18.3%」「単身世帯16.1%」

70歳以上の方の、貯蓄を金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」で確認してみましょう。

70歳以上の金融資産保有額の内訳

出所:金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとに筆者作成

【2人以上世帯】

  • 100万円未満:5.9%
  • 100〜200万円未満:4.1%
  • 200〜300万円未満:2.8%
  • 300〜400万円未満:4.0%
  • 400〜500万円未満:2.2%
  • 500〜700万円未満:7.5%
  • 700〜1000万円未満:6.5%
  • 1000〜1500万円未満:10.3%
  • 1500〜2000万円未満:7.1%
  • 2000〜3000万円未満:10.0%
  • 3000万円以上:18.3%
  • 金融資産非保有:18.7%
  • 無回答:2.7%

【単身世帯】

  • 100万円未満:5.2%
  • 100〜200万円未満:4.0%
  • 200〜300万円未満:4.2%
  • 300〜400万円未満:4.6%
  • 400〜500万円未満:3.0%
  • 500〜700万円未満:8.8%
  • 700〜1000万円未満:4.8%
  • 1000〜1500万円未満:5.6%
  • 1500〜2000万円未満:5.8%
  • 2000〜3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:16.1%
  • 金融資産非保有:28.3%
  • 無回答:1.2%


70歳以上の金融資産保有額の内訳をみると、3000万円以上と回答したのは「2人以上世帯が18.3%」「単身世帯が16.1%」となっています。

金融資産非保有を除いて考えるなら、他の資産保有区分と比べて3000万円以上の比率がもっとも多いということになります。

続いて多いのは「2人以上世帯では1000〜1500万円未満の10.3%」「単身世帯では500~700万円未満の8.8%」です。

また、2019年には老後資金に2000万円が必要といわれたこともありましたが、70歳以上で2000万円以上の金融資産を保有しているのは「2人以上世帯で28.3%」「単身世帯では24.3%」となっています。

2人以上世帯と単身世帯を合わせた総世帯で考えると、70歳以上の約3割の方の金融資産保有額が2000万円以上ということになります。

一方、金融資産非保有という方は「2人以上世帯では18.7%」「単身世帯では28.3%」を占めています。