・ 神戸線→園田
・ 宝塚線→池田
・ 京都線→富田
・ 千里線→吹田、山田

このように、梅田以外にも「田」の付く駅が5駅あります。特に宝塚線の池田、京都線の吹田は乗降客が多い駅でもあり、駅員が梅田とその他の「田」の付く駅の切符を見間違えないようにするのは、阪急電鉄としても非常に重要な経営課題となりました。

そこで考え出されたのが、梅田の「田」を口にバツにするというアイデアです。改札の駅員は、梅田独特の田さえ確認することができれば、見間違いは大幅に少なくなります。駅員の負担も減ってミスも少なくなり一挙両得!ということでこの方式が採用され、現在に至っているようです。

ICカード全盛の現在では思いもよらない理由ですが、その昔、駅員さんが改札で切符にカチカチ穴を開けていた時代を覚えている方なら、なるほど、と思うのではないでしょうか。ラッシュ時の駅員さん、本当に大変そうでしたから。

余談ですが、この阪急梅田駅の切符、一部では「ウメキョウ」と呼ばれることがあります。なぜかと言うと、田を口にバツとしたことで「凶」の字に似て見えるから。ただ、関西でもこれはそれほどメジャーな呼び方ではなく、一部マニアの間で使われているようです。