2025年7月、梅雨が明け、厳しい夏の暑さが本格化してきました。冷房費など、家計の負担が増える季節に、老後の生活資金について考える方も多いのではないでしょうか。特に、公的年金が実際にどれくらいもらえるのか、自分の将来の年金額が十分なのか、といった疑問は尽きません。
2025年度の年金額は1.9%増額されていますが、平均的な年金額はどのくらいで、自身の年金受給額と比べて多いのか少ないのか、気になっている方も多いでしょう。
本記事では、日本の公的年金制度の仕組みを改めて確認するとともに、厚生年金と国民年金の年齢別平均月額、さらには年金月額ごとの受給権者数まで、具体的なデータを用いて詳細に解説していきます。
1. 公的年金の仕組みとは
日本の公的年金制度を確認しましょう。
1.1 1階部分:国民年金
- 加入者:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 保険料:全員一律
- 受給額:保険料を40年間欠かさず納めれば満額
1.2 2階部分:厚生年金
- 加入者:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料:収入に応じて(上限あり)変わる
- 受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。
一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。