リタイア後の月の収支を把握することが老後資金準備のスタート
今回ご紹介したのは平均額になりますので、ご家庭の状況にあわせて考える必要があります。
漠然と「老後資金準備」と考えるとつい後回しになってしまいますが、まずはリタイア後の「月の収支」を把握することが大切でしょう。
特に収入部分の確認は大切ですから、ねんきん定期便やねんきんネットを確認してみてください。
不足部分は私的年金や不労所得、また貯蓄などで補うことになります。
貯蓄ゼロという世帯も約2割いましたが、今回の物価高のように将来何が起こるかはわからず、また老後は病気や介護などでお金がかかる可能性もあります。
できるだけ早くから老後生活について試算し、ご自身に合った方法でコツコツと老後資金の準備をおこなうことが大切でしょう。
今はiDeCoや2024年から新NISAもはじまる予定ですから、まずは老後に向けて情報収集をおこなってはいかがでしょうか。
参考資料
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査―2023年3月」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和4年)各種分類別データ」
- 厚生労働省「私的年金制度の概要(企業年金、個人年金)」
- 公益財団法人生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査(速報版)」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
宮野 茉莉子