2. 確実に実力が身につく「教材」の選び方
続いては、試験勉強のための教材をどう選ぶか、どう使うかという点について解説していきます。
2.1 信頼できる「紙の本」がやっぱり最強
最近は無料で学習できるコンテンツも増えていますが、個人が作成した無料の学習動画などは専門家によるチェックがないため、誤った情報を覚えてしまうリスクがあります。最初は信頼のおける市販の書籍で勉強するのが効率的です。
「本はネットで買う」という人も多いと思いますが、テキストは実際の書店で現物を手に取り、中身を見てから購入しましょう。通販サイトでコメントが多く評判の良いテキストでも、使ってみると意外と自分に合わないと感じることがあるからです。
テキストの購入を判断する際は、「目にやさしい紙面になっているか」「図が分かりやすいか」「ボリュームは適切か」「索引が充実しているか」「内容に則した適切な階層化がされているか」といった点を確認しましょう。
2.2 テキストと問題集を「著者買い」する
問題集や直前対策本などは、使っているテキストと著者が同じもの(出版社も同じであればなおよい)があれば、そろえたほうがよいでしょう。著者が同じであると、内容に関連性や統一性が出ます。テキストで勉強した形式の問題が問題集にも載っていて確認ができたり、解説されている解き方が一致していて理解しやすかったりと、メリットは多いのです。
2.3 試験直前に教材を「浮気しない」
いざ勉強を始めると、テキストが「いまひとつ合わない」、「解説が分かりづらい」などと感じることはあります。そんなときは迷わず切り替えてください。もったいないからと、自分に合わないテキストを使い続けて試験に落ちるほうが、時間もお金も無駄になります。
また、メインのテキストと問題集のほかに、不足している分野を補う本を1冊、買い足すのはありです。ただし試験まで1カ月を切ったら、新たな教材を買い足してはいけません。手元にある教材を繰り返し活用して理解度を深めましょう。