1. 試験合格のための「準備」からはじめる
試験に合格するには、「モチベーションの低下を防ぐ」「勉強に対する心構えを持つ」「勉強を続ける仕組みを作る」なども必要です。まずはそのための方法を紹介します。
1.1 会社の人には「絶対に内緒」にする
勉強失敗の最も大きな要因は「モチベーションの低下」です。周りから「いまさら資格を取ったところで役立つの?」と言われ、勉強をやめてしまう人は数多くいます。そのため、「業務命令で試験を受ける」あるいは「業務に関連する資格の取得を会社が奨励している」といった場合以外は、試験を受けることは口外しないことです。
これは、人員の少ない中小企業で働いているならなおさらです。会社、とくに直属の上司は、目の前の仕事に全力投球する社員を好みます。表面上は励まされても、内心では「本業の手を抜いている」ととられ、最悪、リストラ(退職勧奨)候補者の一人になってしまうかもしれません。
1.2 まずは試験に「体を慣らす」
多くの人は社会人になると「試験を受ける機会」がなくなるため、久しぶりに試験を受けることに負担を感じて、申し込んだものの、忙しいなどの理由をつけて逃げてしまう人が多いのです。まずは「試験を受ける」体験から始めましょう。
受験予定試験の直近の申し込みが間に合うのであれば、とりあえず受験してみます。最新の出題情報がわかるので、予行演習となります。ただし、結果は気にしないでください。十分に勉強していない状態で試験を受けるため、当然、不合格になりますし、悲惨な点数を取ってしまうこともありえます。でも、くじける必要はないのです。
1.3 学習計画は「質より量」で立てる
試験に向けた学習計画を立てるときに重要なのが、「合格に必要な勉強時間をやりきること」です。暗記が主体となる資格試験においては、質より量が重要です。
多くの試験には、合格に最低限必要な勉強時間というものがあります。「集中して勉強すれば、こんなに時間をかけなくても合格できるはず」と、根拠のない自信で自分を過信してはいけません。そして勉強を始めたら、1日の勉強時間を必ず記録してください。月末にその月の勉強時間を集計し、目標時間に達していなければ翌月以降で補填します。