2. 70歳代「ひとり世帯」の貯蓄額の最新データは
では、70歳代ひとり世帯はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」でみてみると、70歳代ひとり世帯の貯蓄額は、平均値で1433万円、中央値で485万円でした。
貯蓄額の保有状況をグラフでみると、貯蓄額が多い世帯と貯蓄額が少ない世帯と二極化していることが見てとれます。
70歳代ひとり世帯の28.3%は金融資産がゼロであるのに対して、16.1%は3000万円以上の金融資産を保有しています。
3000万円以上の貯蓄を保有している人が多ければ、平均値が高い値になります。
中央値とは、データを大きい順に並べた時に中央にくる値を指しています。貯蓄額の低い世帯が多ければ中央値は低い値へ近づいていきます。
このため平均値と中央値が乖離しているのです。