山野草を庭で育てるコツは?

育てやすい品種を選ぶ

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野性味があり清楚な花姿が魅力の山野草は愛好家が多く、ガーデニングでもジャンルのひとつとして定着してきました。なかでも人気の高い品種は、これまでにさまざまな品種改良が重ねられています。

初めて山野草を育てる場合は人気があって種類が多く、品種改良で性質が強くなった品種を選ぶのがオススメです。

適した栽培環境で育てる

身近な野山から標高の高い高山地域まで、広く分布して自生する山野草。品種によって好む環境は異なりますが、一般的に風通しがよく強い日差しの当たらない涼しい場所が適しています。

とくに日本は夏の猛暑があるので、暑さをうまく乗り越えさせることが大切。季節によって日当たりなどを調節するためには、地植えするより鉢植えのほうがよいでしょう。

水はけのよい土に植える

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山野草は排水性とともに保水性もあり、通気性が高い土壌を好みます。赤玉土5:鹿沼土3:軽石2の割合で配合した土を使いましょう。

園芸店などでは山野草専用の土が販売されているので、自分で配合する手間もなく便利です。

季節や性質に合わせた水やりをする

山野草は多湿が苦手なので、水の与え過ぎには気をつけましょう。開花中は土が乾いたらタップリと、休眠期に入って地上部が枯れたあとは水やりを控えめにします。

もともと湿地に生息していた品種は夏の水切れにも要注意。品種の性質に合わせて適量の水を与えましょう。

肥料は控えめに

植え込むときに元肥として少量の緩効性化学肥料を施します。追肥は春と秋に、薄めの液体肥料を月に1~2回程度与えるとよいでしょう。基本的に肥料は控えめにします。