朝夕は冷え込むことがあるものの、日中はポカポカ陽気の日が増えてきました。待ち焦がれていた春ももうすぐそこまで近づいています。
これまで冬枯れの景色が広がっていた野や山にも、可憐な山野草が咲き始める時期。今回は野趣あふれる山野草を庭で育てるコツや、可憐な姿が魅力のオススメ品種を紹介します。
山野草を庭で育てるコツは?
育てやすい品種を選ぶ
野性味があり清楚な花姿が魅力の山野草は愛好家が多く、ガーデニングでもジャンルのひとつとして定着してきました。なかでも人気の高い品種は、これまでにさまざまな品種改良が重ねられています。
初めて山野草を育てる場合は人気があって種類が多く、品種改良で性質が強くなった品種を選ぶのがオススメです。
適した栽培環境で育てる
身近な野山から標高の高い高山地域まで、広く分布して自生する山野草。品種によって好む環境は異なりますが、一般的に風通しがよく強い日差しの当たらない涼しい場所が適しています。
とくに日本は夏の猛暑があるので、暑さをうまく乗り越えさせることが大切。季節によって日当たりなどを調節するためには、地植えするより鉢植えのほうがよいでしょう。
水はけのよい土に植える
山野草は排水性とともに保水性もあり、通気性が高い土壌を好みます。赤玉土5:鹿沼土3:軽石2の割合で配合した土を使いましょう。
園芸店などでは山野草専用の土が販売されているので、自分で配合する手間もなく便利です。
季節や性質に合わせた水やりをする
山野草は多湿が苦手なので、水の与え過ぎには気をつけましょう。開花中は土が乾いたらタップリと、休眠期に入って地上部が枯れたあとは水やりを控えめにします。
もともと湿地に生息していた品種は夏の水切れにも要注意。品種の性質に合わせて適量の水を与えましょう。
肥料は控えめに
植え込むときに元肥として少量の緩効性化学肥料を施します。追肥は春と秋に、薄めの液体肥料を月に1~2回程度与えるとよいでしょう。基本的に肥料は控えめにします。
可憐な山野草オススメ品種5選(カタクリ~スミレ)
カタクリ
春になると群生地が観光地としてにぎわい、日本の風物詩となっているカタクリ。ピンクの花弁を巻き上げて咲く様子が可憐で、愛好家からは「春の妖精」と賞賛されています。
光が当たって気温が上昇すると開花し、曇りの日には花を閉じていることも。暑さが苦手なので、開花時期が終わったら涼しい日陰で管理するのがオススメです。※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)
サクラソウ
サクラソウは淡いピンクの花がサクラに似ていることから名付けられました。江戸時代から栽培されてきた伝統的な園芸植物です。
湿り気の多い草原や川辺に自生することが多いので、土が乾き過ぎないように管理しましょう。開花中はタップリ光を当て、花が咲き終わったら半日陰で育てます。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
スミレ
日本人にとってなじみ深く、和歌や俳句の題材としても知られるスミレ。紫色の花をうつ向きがちにさかせる姿が愛らしく、ナチュラルな魅力があります。
品種改良でビオラやパンジーなど華やかな園芸種も登場していますが、山野草のスミレは控えめ。強健で育てやすいので、初心者にもピッタリです。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
可憐な山野草オススメ品種5選(キクザキイチゲ、ミスミソウ)
キクザキイチゲ
キクザキイチゲは花や葉がキクに似ていることが名前の由来。山の雪が解ける頃、春の訪れを知らせるようにカワイイ花を咲かせて、登山客の心を和ませてくれます。
よく似ている花に白い花が咲くアズマイチゲがありますが、キクザキイチゲは白のほかに淡いブルーの花色もあります。開花後にこんぺい糖のような小さな実がなるのも楽しみです。※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)
ミスミソウ
「ユキワリソウ」という別名でも知られるミスミソウ。葉が三角形なのでこの名前が付きました。雪の中からツボミを持ち上げ、小さな花を咲かせる姿が健気です。
白やブルー系が多い山野草としては珍しく、赤や紫などの鮮やかな花色もそろっているのが特徴。人気が高くマニアも多い山野草です。
まとめにかえて
山野草はデリケートな花で育てるのは難しそう…と思われがちですが、夏の暑さ対策をうまくすれば、夏越しも可能。
春とはいえ肌寒さが残る早春に、穏やかな咲き姿で心を温めてくれるカワイイ山野草を育ててみませんか。







