4. まずは自分の年金見込額を把握しよう
ここまで、年金受給額の分布についてみてきました。
年金の給付水準自体は賃金や物価を考慮した上で毎年見直されますが、いまのシニア女性がどの程度の年金を受け取れているかを知ることは、マネープランを作る上での参考になるかもしれません。
一般的に、女性は男性に比べると出産や育児、介護などを軸にライフステージが変化する傾向があります。働き方を変えることで、加入する公的年金の種類が変わるケースも多いため、国民年金や厚生年金の加入期間をすべて正確に把握して計算することは困難でしょう。
老後対策に自分の年金見込額を知りたい方は「ねんきん定期便」や日本年金機構の「ねんきんネット」を使ってみるのがおすすめです。
ねんきんネットでは年金に加入していた全ての期間が月別に記録されています。また、将来のライフイベントを想定して、年金見込額をパターンごとに試算してみるのもいいかもしれません。
老後のお金に備えて、将来自分がどのくらい年金をもらえるのかを把握することが、豊かなセカンドライフを目指す上での第一歩となるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年簡易生命表」
- 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(2022年12月)」
- 日本年金機構 あなたの年金記録・年金見込額が「ねんきんネット」でわかります!
田中 友梨