2. 国民年金の未納率はどれくらいか。全額免除・猶予者数の推移も確認
国民年金の加入者数(被保険者数)と未納者数の推移は以下のとおりです。
2.1 国民年金の加入者と未納率数の推移
- 平成29年度 :加入者数6733万人 未納者数157万人(2.3%)
- 平成30年度 :加入者数6746万人 未納者数138万人(2%)
- 令和元年度 :加入者数6762万人 未納者数125万人(1.8%)
- 令和2年度 :加入者数6756万人 未納者数115万人(1.7%)
- 令和3年度 :加入者数6725万人 未納者数106万人(1.6%)
令和3年度の未納者数は1.6%となっており、約63人に1人が国民年金保険料を納付していません。また、年金加入者における未納者数の割合は減少傾向です。
ただし、年金には「保険料免除制度・納付猶予制度」があります。
これは、収入の減少や失業などで国民年金保険料の納付が難しい場合、申請が認められれば保険料の一部もしくは全額が免除になる制度です。
国民年金保険料の全額免除や一部免除を受けている人数の推移は以下のとおりとなります。
2.2 国民年金の全額免除・猶予者数
- 平成28年度 :全額免除・猶予者数583万人 一部免除者数43万人
- 平成29年度 :全額免除・猶予者数574万人 一部免除者数41万人
- 平成30年度 :全額免除・猶予者数574万人 一部免除者数40万人
- 令和元年度 :全額免除・猶予者数583万人 一部免除者数41万人
- 令和2年度 :全額免除・猶予者数609万人 一部免除者数36万人
- 令和3年度 :全額免除・猶予者数612万人 一部免除者数35万人
全額免除・猶予者数は基本的に年々増加しています。
全額免除・猶予者数は、国民年金保険の未納者数には含まれていないため、実際に保険料を支払っていない人は先ほど紹介した未納者数の割合1.6%よりも多いです。
令和3年度は未納者数と全額免除・猶予者数の合計718万人となっており、国民年金加入者数6725万人に対する割合は、約10.7%です。
約10人に1人が、国民年金保険料を納付していない・支払いを免除されていることとなります。