60歳代「おひとりさま」は増加傾向に。平均貯蓄額はいくら?
年金の受給開始年齢は基本的に65歳からです。60歳代は働く方も多いですが、会社を退職し年金で生活しはじめる人も少なくありません。
内閣府「令和4年版高齢社会白書」によると、一人暮らしの者の中で65歳以上人口に占める割合は1980年以降増加し続け、2020年には男性15.0%、女性22.1%となっています。
同白書では、一人暮らしの者の65歳以上人口に占める割合は今後も増加すると予想しています。
増加する60歳代・ひとり世帯の貯蓄を確認しましょう。
60歳代「おひとりさま」の貯蓄はいくらか
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代の単身世帯の平均貯蓄額は1388万円です。
- 金融資産非保有…28.5%
- 100万円未満…8.0%
- 100〜200万円未満…5.7%
- 200〜300万円未満…4.3%
- 300〜400万円未満…3.6%
- 400〜500万円未満…2.7%
- 500〜700万円未満…6.2%
- 700〜1000万円未満…4.6%
- 1000〜1500万円未満…6.6%
- 1500〜2000万円未満…3.6%
- 2000〜3000万円未満…6.8%
- 3000万円以上…16.9%
- 無回答…2.5%
平均貯蓄額1388万円に対して、より実態に近い中央値は300万円です。
貯蓄がない世帯が28.5%である一方で、3000万円以上の世帯が16.9%あります。
60歳代は退職金を受け取る年代ですが、若い頃からの貯蓄にあわせて退職金の金額の差などもあり、世帯間の貯蓄額に大きな差が出ていると予想されます。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。