Google検索を運営するGoogleは、「Alphabet」という持株会社の傘下の企業です。

Alphabet(GOOGL)の株価推移(期間:2021年12月30日~2023年2月15日) 1/3

出所:各種資料をもとに筆者作成

Alphabet(GOOGL)の株価は、2022年4月ごろから年末にかけて下落が進みました。

2021年はコロナ禍の環境変化によりテクノロジーセクターの需要は強く、業績は堅調でしたが、2022年はそうした好況の一巡、業績の伸び悩みが鮮明に。その結果、Alphabetの株価も下落基調となったと思われます。

特に年初来高値である2022年2月2日の148ドルから年初来安値である同年11月3日の83.43ドルまで、約-44%の大幅下落となりました(いずれも終値ベース)。

年明け以降もしばらくは伸び悩みが続きましたが、ちょうどGoogleが人員削減を検討していることが明らかになるタイミングから反転傾向にあります。人員削減については、決算発表において経営陣が実際に計画中であることを発表しています。

今回はAlphabet(GOOG/GOOGL)の株価を2022年からみていきましょう。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

【注目記事】Alphabet(Google)「2022年第4半期決算」を公表。株価推移や銘柄情報を解説

1. 【Alphabet(Google)の株価】2022年の最終利益の減少が影響か

2021年のAlphabetは、コロナ禍の環境変化に伴うテクノロジーセクターの需要の拡大の恩恵を受けて好業績を実現しました。

通期最終利益は2020年は約402億米ドルでしたが、2021年は760億米ドルとなりました。

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出所:Alphabet「2021 Q4&Fiscal Yaear Press Release」

当時は決算と共に公開されたウェブ配信においてもポストコロナの好況について触れられていて、Alphabet経営陣もコロナ禍後の環境変化の恩恵を受けていたことを認識していました。

これに対して風向きが変わったのが2022年でした。

赤字化したわけではないものの、2022年1Q~4Q全ての四半期で最終損益が減益になり、コロナ禍以降の需要拡大はひと段落しAlphabetの業績も悪化したと考えられます。

通期では最終利益は約600億ドルで前年比約-21%の減益となりました。

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出所:Alphabet「2022 Q4&Fiscal Yaear Press Release」

2021年対比でのビジネス環境の悪化が、まずAlphabetの株価低下要因になったと思われます。

2. 【Alphabet(Google)の株価】広告収入の伸び悩みも影響か

減収となった原因がこれまでのAlphabetのメインビジネスに近いところである広告収入の伸び悩みであったことも、株価にはマイナスに働いたと考えられるでしょう。

Alphabetでは決算発表の時にウェブ配信にて経営陣より決算に関する情報発信がおこなわれますが、2022年2Qごろから広告収入についてペースが後退しつつあるという言及がみられます。

また、コロナ禍では好調に見えていたYouTubeについても、4Qの決算発表においては、広告収入の後退がみられるとの言及がありました。

Alphabetの事業において重要性が高いと考える広告収入やYouTubeのビジネスで伸び悩みが見られていることが、今後のAlphabetに対する不透明感をもたらしているといえるでしょう。

3. 【Alphabet(Google)の株価】1万2000人の人員削減はネガティブだが反転の兆しか

業績が悪化する中で、Googleはコスト削減のために人為削減に乗り出しています。

2月の決算発表におけるTranscript(議事録)において、公式に人員削減や雇用の抑制を行っている旨の発言が見られました。

これまでGoogleをはじめとしたテクノロジーセクターは魅力的な市場成長が期待できるセクターと考えられてました。また、近年はコロナ禍による環境変化が追い風になるとの見方もありました。

さて、人為削減はAlphabetの業績不振を反映したものではありますが、株価については1月後半を境に反転の兆しを見せています。

人員削減によるコストカットが奏功すれば、業績が再び上向くとの期待感が高まっていると考えることもできるでしょう。

4. 【Alphabet(Google)の株価】新たなセクターへの投資に着目

従来の広告収入が伸び悩みをみせるGoogleは、2022年4Qの決算発表において、AIの領域に事業機会が多く、投資を積極化していく方向であることを示しています。

また、既にクラウドコンピューティングの領域では競争力を持っており、このゾーンについても楽観的な見通しを示しています。

こうしたAIやクラウドといった領域が伸び悩む広告収入に変わる新たなAlphabetのビジネス基盤として定着するかどうかが、今後のAlphabetの株価を見通すうえでは大切だと考えられるでしょう。

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  • 楽天証券「楽天証券、NISA・iDeCo 2021年新規口座開設が業界最多に!」2022年3月30日

制作:株式会社モニクルリサーチ

参考資料