2. 【在職老齢年金】年金カットの基準はいくらか?
実際に年金が減額される基準について日本年金機構の計算フローチャートから確認していきましょう。
計算はフローチャート通りですが、基準となる基本月額とは「加給年金額を除いた老齢厚生(退職共済)年金(報酬比例部分)」の金額です。また、総報酬月額相当額は「その月の標準報酬月額+その月以前1年間の標準賞与額」を12で割った金額です。
つまり、「厚生年金の月額」と「給与」と「直近1年以内のボーナスを12で割った金額」の合計額が月に47万円を超えるかどうかで調整が入ります。
47万円以下の場合には年金額の調整はなく「全額支給」となり、47万円を超えると一部減額や支給停止などの調整が加わります。
※65歳未満の在職老齢年金についてはこの基準額はかつて28万円でしたが、2022年4月の改正で65歳以上の在職老齢年金と同じ「47万円」に緩和されています。
このように在職老齢年金には、時代の変化に合わせた見直しが加えられてきたのです。