1. 65歳以降・リタイア世帯。老後の生活を支える年金受給額はいくら?

老後の暮らしの柱となるのは「公的年金」ですね。日本の年金制度は図のような2階建て構造となっており、老後に受取る年金は、現役時代の年金加入状況によって決まります。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

では、厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、いまの年金受給者の受給額事情を、国民年金と厚生年金それぞれ見ていきましょう。

1.1 国民年金

平均月額:5万6368円
総受給者数:3342万8985人

出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

国民年金の受給額分布

  • 1万円未満:7万27人(0.2%)
  • 1万円~2万円未満:28万4152人(0.9%)
  • 2万円~3万円未満:90万3006人(2.7%)
  • 3万円~4万円未満:274万9550人(8.2%)
  • 4万円~5万円未満:463万6048人(13.9%)
  • 5万円~6万円未満:791万730人(23.7%)
  • 6万円~7万円未満:1500万3006人(44.9%)
  • 7万円以上:187万2466人(5.6%)

1.2 厚生年金

※国民年金部分を含みます

平均月額:14万3965円
総受給者数:1618万445人

出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

厚生年金の受給額分布

  • 1万円未満:9万9642人(0.6%)
  • 1万円~2万円未満:2万1099人(0.1%)
  • 2万円~3万円未満:5万6394人(0.3%)
  • 3万円~4万円未満:10万364人(0.6%)
  • 4万円~5万円未満:11万1076人(0.7%)
  • 5万円~6万円未満:16万3877人(1.0%)
  • 6万円~7万円未満:41万6310人(2.6%)
  • 7万円~8万円未満:70万7600人(4.4%)
  • 8万円~9万円未満:93万7890人(5.8%)
  • 9万円~10万円未満:113万5527人(7.0%)
  • 10万円~11万円未満:113万5983人(7.0%)
  • 11万円~12万円未満:103万7483人(6.4%)
  • 12万円~13万円未満:94万5237人(5.8%)
  • 13万円~14万円未満:91万8753人(5.7%)
  • 14万円~15万円未満:93万9100人(5.8%)
  • 15万円~16万円未満:97万1605人(6.0%)
  • 16万円~17万円未満:101万5909人(6.3%)
  • 17万円~18万円未満:104万2396人(6.4%)
  • 18万円~19万円未満:100万5506人(6.2%)
  • 19万円~20万円未満:91万7100人(5.7%)
  • 20万円~21万円未満:77万5394人(4.8%)
  • 21万円~22万円未満:59万3908人(3.7%)
  • 22万円~23万円未満:40万9231人(2.5%)
  • 23万円~24万円未満:27万4250人(1.7%)
  • 24万円~25万円未満:18万1775人(1.1%)
  • 25万円~26万円未満:11万4222人(0.7%)
  • 26万円~27万円未満:6万8976人(0.4%)
  • 27万円~28万円未満:3万9784人(0.2%)
  • 28万円~29万円未満:1万9866人(0.1%)
  • 29万円~30万円未満:9372人(0.05%)
  • 30万円以上:1万4816人(0.1%)

自営業やフリーランスなどが受けとる「国民年金」の平均月額は5万6368円。この場合、早い段階から手厚い老後資金の準備をされておいた方が安心かもしれません。

厚生年金を受け取れる場合でも、「平均額」を鵜呑みにせず、自分の年金見込額を把握しておく必要がありますね。「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」の活用をおすすめします。

将来の受給額がどの程度になりそうかを把握できることで、年金生活を支える「頼れる老後資金作り」にも取り組みやすくなるかもしれません。