3. 年金は過去から増えているのか

3年ぶりのプラス改定となった年金ですが、過去から増えているのでしょうか、それとも減っているのでしょうか。

最近の推移をまとめてみました。

3.1 厚生年金の平均月額の推移

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 2017年度:14万4903円
  • 2018年度:14万3761円
  • 2019年度:14万4268円
  • 2020年度:14万4366円
  • 2021年度:14万3965円

3.2 国民年金の平均月額の推移

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 2017年度:5万5518円
  • 2018年度:5万5708円
  • 2019年度:5万5946円
  • 2020年度:5万6252円
  • 2021年度:5万6368円

厚生年金の場合、やや減少傾向が見られます。

ちなみに2012年は14万8422円だったので、やはり減少していることが見て取れます。

一方、国民年金に関しては大きな減少傾向は見られません。しかし、支払う保険料は年々増えていることに注目したいところです。

2012年度の保険料は月額1万4980円でしたが、2022年度は月額1万6590円。

負担が高まる分年金の増加を期待したいところですが、現実ではそうはいきません。

2023年度はプラス改定になるものの、実質的には目減りするという現状もあるのです。