1. そもそも「富裕層」とは?

富裕層とはいわゆるお金持ちを指しますが、どの程度お金を持っていると富裕層と呼ばれるのか、その定義も気になりますね。まずは、野村総合研究所のデータを見てみましょう。

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」 

資料から「富裕層」とは、1億円以上5億円未満の純金融資産保有額を持っている世帯と定義されています。その割合は全体の約2%。まさにトップ層といえる存在ですね。

こうした「ゆとりある資産状況」からは、節約とは一見縁遠いイメージが強いかも知れません、でも、筆者が出会ってきた富裕層の方々は、余裕があるからといって無駄な出費を嫌う方が多かった、という印象があります。

「節約」という響きには、我慢・ストレスといったネガティブなイメージが持たれることも多いでしょう。富裕層の方は節約というよりも、「倹約(無駄遣いをしない)」のマインドを持っていると感じました。

「無駄なモノにはお金は使わない」という自発的な行動のため、節約のような我慢という意識が生まれにくく、ポジティブに取り組んでいる様子がうかがえました。

それらの「倹約」について、経験を踏まえて4つ紹介させていただきます。