日本の花といえばまず頭に浮かぶのがキク。皇族の紋章や紙幣などにも使われ、古くから日本人にとってなじみ深い花です。

世界中に約2万種もあるといわれるキク科の中には、寒さに強く冬も元気に花を咲かせる品種も。今回は冬の花壇をカラフルに彩ってくれるキク科の植物の育て方やオススメ品種を紹介します。

キク科の特徴

花色や花姿がさまざま

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キク科の花は花芯を中心として花弁が放射状に平たく広がるのが特徴。じつは1枚の花弁自体が単体の「花」であり、多くの小花が円形に集まってひとつの花としての形状を作っているのです。

花色は白や黄色・オレンジ色・ピンクなど暖色のバリエーションが豊富。シンプルな一重咲きやゴージャスな八重咲き、キュートなポンポン咲きなど花姿もさまざまです。

強健で育てやすい

品種によって好みの環境はそれぞれ異なりますが、一般的に強健な性質で、多少厳しい環境下でも元気に育ちます。手間がかからないので初心者にもオススメ。

多年草は植えっぱなしでも毎年花を咲かせ、一年草はこぼれ種からの発芽率が高く旺盛に繁殖します。

切り花に向いている

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キク科は長く伸びた茎の先端にパッと花を咲かせ、花の寿命も長いので切り花にも向いています。花を切り取ったあとも、絶え間なく次々と新しい花が咲くので花壇が寂しくなることもありません。

切り取った花を花瓶に生けて飾ると、寒々しい冬のインテリアが華やかに彩られるでしょう。