洗練された美しさを持つ江戸椿!

画像出所:西武造園株式会社

日本原産で古くから日本人に親しまれてきた椿。江戸時代、二代将軍・徳川忠秀は椿を好み全国から椿を収集して江戸城に植えたことから、諸大名そして庶民の間でも流行しました。

こうして全国から集められた椿をもとに、元禄・文化文政の期間、主に染井村(現在の豊島区)で作られた豪華な重弁の花や洗練された美しさを持つ多彩な品種を総称して「江戸椿」と呼びます。

明治時代には植木職人・伊藤小右衛門らが木板一枚刷りで「椿花集」を発行。江戸椿を花形別に分類して約200品種にまとめられました。

国営武蔵丘陵森林公園ではこの「椿花集」をもとに品種の同定を行い、現存する江戸椿約160品種のうち、8割にあたる128品種を保有しています。