3. 70歳以降の生活費の不足額は?
「70歳以降の老後生活で必要な資金」を知っておきましょう。
厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81. 47年、女性の平均寿命は87. 57年です。
ここでは、仮に70歳以降の平均余命を15年と仮定します。
2019年6月3日に公表された金融審議会市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」によると、高齢夫婦無職世帯では、実収入が20万9198円、実支出が26万3718円であり、毎月の赤字額は5万4520円です。
仮に70歳以降の平均余命を15年とすると、70歳以降の生活費の赤字額は以下のとおりです。
5万4520円×12カ月×15年=981万3600円
したがって、70歳時点で約1000万円の貯蓄があれば、貯蓄を取り崩しながら生活できると試算できます。
しかし、実際には世帯ごとに収入や支出、家計状況によって70歳以降に必要な老後資金は変わります。