2. 70歳代の厚生年金と国民年金の受給額
日本の公的年金は、20歳以上60歳未満のすべての人が加入する国民年金と、会社員や公務員の人が加入する厚生年金の「2階建て」構造です。
70歳代は公的年金を主な収入源として生活している人が多いと思いますが、公的年金はどのくらい受け取れるのでしょうか。
2.1 70歳代の厚生年金の平均受給額
2022年12月に公表された厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、60歳から79歳までの厚生年金の平均受給月額は以下のとおりです。
平均年金月額は70歳から74歳で14万4357円、75歳から79歳で14万8293円でした。
上記の金額は平均ですが、実際に受け取る年金額は納付期間や収入によって決まります。
収入が多いほど年金受給額が増える仕組みです(上限があります)。
2.2 70歳代の国民年金の平均受給額
同資料によると、国民年金の平均年金月額は70歳から74歳で5万7127円、75歳から79歳で5万6100円でした。
国民年金は、納付期間によって受け取る年金額が変動します。
日本年金機構によると、令和4年4月分からの年金額は満額で6万4816円です。
20歳から60歳までの40年間で毎月欠かさず国民年金保険料を納付していた場合、満額を受給することができます。