1. 公的年金の繰上げ受給と繰り下げ受給

一般的に、65歳からもらえる老齢厚生年金や老齢基礎年金。

早くもらう場合は年金の繰上げとなり、受け取る年金が減額され、減額された金額を一生受け取り続けることになります。

一方、公的年金を65歳になっても受け取らず、66歳以降75歳から受け取り始める場合は、年金の繰下げを利用することができるため、受け取る年金を増やすことができます。

その割合は、1ヶ月あたり0.7%増やすことができます。

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

仮に65歳から受け取らずに1年待って、66歳になってから受け取る場合、

0.7% ✖︎ 12ヶ月 =8.4% 

の年金額を、一生涯にわたって受け取ることができます。

年金額が100万円の方であれば、65歳から1年間は年金をもらえませんが、1年待って66歳時に年金の繰下げ請求をすることで、108万4000円に増えた年金を、一生涯受け取ることができます。