3. 年金を受け取り始める時期は選べる

実際に年金を受け取る際は、66歳以降75歳までの間で、1ヶ月単位で自由に選ぶことができます。

通常、年金として受け取る場合、偶数月の15日に年6回で受け取ることができますが、繰り下げ待機をしている場合で資金が必要になった場合は、繰り下げをせずに過去に遡って、一括して受給することも可能です。

4. どんな人が年金の「一括受給」をしているか

例えば、65歳からの公的年金を受け取らずに繰り下げ待機をしていたが、68歳0ヶ月時点で急に病気が見つかり、大きな資金が必要になったとします。

この場合、65歳に遡って、年金の繰り下げをせず3年分の年金を一括して受給することができます。

このとき、65歳に遡るため繰り下げの増額はないので、注意が必要です。

他にも、繰り下げを検討していたが、余命宣告を受けて長生きできないと判断された場合、繰り下げをせず、過去に遡って年金を一括して受給するというケースもあります。

このように、もともと繰り下げを検討して待機していても、繰り下げをせずに一括で受け取ることができるのです。