2019年に「老後2000万円問題」が話題になり、投資を行う人が増えています。
自民・公明両党が2022年12月16日に公表した「令和5年度税制改正大綱」による新しいNISA(少額投資非課税制度)制度が話題となっており、興味を抱く方も多いのではないでしょうか。
NISA制度の中でも、毎月一定額を積み立てていく「つみたてNISA」の場合、リスクはあるものの長期的に資産形成できるため、若い方ではじめる方も増えています。
今回はつみたてNISAの概要や魅力、またつみたてNISAで20年間運用したときの運用シミュレーション結果などを解説していきます。
つみたてNISAとは。新しいNISA制度も確認
まずは、つみたてNISAの概要や特徴を解説していきます。
つみたてNISAは「つみたて」という名の通り、毎月一定額をコツコツと積み立てて運用する積立投資です。
つみたてNISAは年間40万円まで、最長20年間非課税で運用できる
つみたてNISAは年間40万円まで、最長20年間非課税で運用できます。
2024年以降は新しいNISA制度となり、「つみたて投資枠」として非課税枠が年120万円までになり、非課税期間は無期限になります。また、非課税保有限度額は総枠で「1800万円まで(うち成長投資枠1200万円)」となる予定です。
通常の投資の場合、利益部分に対して約20%が課税対象となりますが、つみたてNISAの場合は利益部分に税金は課されません。
つまり、つみたてNISAは通常の投資よりも税金面で優遇されています。
たとえば、100万円投資して15年後に200万円に増えて売却する場合、通常の投資とつみたてNISAの投資では下記のような違いがあります。
- 通常の投資:利益部分の100万円の約20%、つまり約20万円が税金で徴収される。受け取れるのは総額で約180万円
- つみたてNISA:税金は一かからず、受け取れるのは総額200万円
つみたてNISAの税制優遇でお得に資産運用できることが分かります。