3. 将来の年金をあげる方法

老後の収入源となる年金について、月平均で15万円以上を受給したいと考える方は多いでしょう。

これから年金をあげたいと考える場合、次の方法があります。

3.1 扶養内で働いている方は厚生年金に加入する

パートとして働いている方の中には、健康保険料や厚生年金保険料がかからないため、配偶者の扶養の範囲内で働いている方も多いです。

手取りを考えると扶養内のメリットはありますが、将来の年金を考えると厚生年金に加入するメリットもあります。

2022年10月からは社会保険の適用拡大により、パートでも厚生年金に加入できる人が増えました。

出所:厚生労働省「パート・アルバイトのみなさま」

ねんきんネットなどを使うことで、働き方ごとの年金をシミュレーションしてみましょう。

3.2 繰下げ受給を検討する

繰下げ受給とは、年金受給を遅くすることで、1ヵ月あたりの年金額を増額させる制度です。

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

本来の65歳ではなく、66歳以降に繰り下げれば、1ヵ月あたり0.7%も増額できます。

もし年金の見込額が10万円ということであれば、5年(60月)繰り下げることで14万2000円になります。

ただし、年金スタートが遅くなるため、その分の収入確保がまた必要になるでしょう。

夫婦の場合はどちらかだけを繰り下げるなど、対応策を考える必要があります。