2. 【商船三井の株】高配当と株主優待の拡充
個人投資家にとってポジティブであり、また、2022年の商船三井の株価を下支えした要因と考えられるのが、増配と株主優待の拡充です。
商船三井は2018年以降、5年連続で増配を行っている企業です。
2021年度は1株当たり年間400円でしたが、2022年度は550円に配当を増やす方針であると公表しています。
この年間配当予定額を前提とすると、2023年1月6日時点の株価3165円から計算される配当利回りは17.4%になります。
日本郵船と並び、日本の上場企業の中で2023年1月6日時点で最も配当利回りが高い銘柄の一つとなっています。
また、2022年5月には株主優待の拡充も発表されています。
従来、商船三井の株主優待は、同社が運営するクルーズ船「にっぽん丸」の優待割引券のみでしたが、2022年からは同社のフェリーサービス「さんふらわあ」の割引が加わることになったのです。
こうした増配や株主優待の拡充は、配当目的・優待目的の個人投資家にとってポジティブな出来事といえ、2022年の商船三井の株に対する需要の下支え要因にもなったと考えられます。