1. 2022年の商船三井の株価はレンジ推移
商船三井の株価は2022年の1年間にわたり、何度か上下に振れましたが、一方的なトレンドを形成することはなくレンジ推移でした。
年末の株価だけを比べれば、2021年12月30日が2846円で、2022年12月30日は3290円なので、約14%ほど値上がりした形となります。
1.1 商船三井の株価推移(2022年12月30日~2023年1月6日)
株価の上昇要因と下落要因が共に存在した1年だったため、このような値動きとなったのでしょう。
上昇要因としては、上半期を中心としたインフレの加速やコンテナ船運賃の高騰、そして増配や株主優待拡充の公表などが考えられます。
一方で、下期にはグローバルな金融引き締めの進行を背景とした景気後退懸念の高まりや、ドライバルク船市況などに表れている船賃のピークアウトなどが逆風要因になったと思われます。
好悪材料が混ざり合う環境を背景に、商船三井の株価はレンジ内推移になったと考えられるでしょう。