できるだけ年金で入居したいのなら公的施設
できるだけ公的年金で老人ホームの費用をまかないたい方は、費用負担の少ない公的施設への入居がいいでしょう。
ここでは、3つの公的施設をご紹介します。
特別養護老人ホーム(特養)
特養の特徴
要介護高齢者のための生活施設です。
食事・入浴・排泄などの日常生活上の介護や機能訓練などのサービスを提供しています。認知症の方も入居可能で、看取りまで行うところが多い傾向です。
特養の入居条件
基本的に要介護3以上
特養の費用の目安
特別養護老人ホームでは初期費用は必要ありません。
月額費用は、要介護度と部屋タイプで基本料金が異なります。要介護度が上がるほど基本料金が高くなる仕組みです。
また、部屋タイプはユニット型の個室は料金が高く、多床室が一番割安となっています。
以下の表は、利用者負担1割で1日あたりの基本料金です。
たとえば要介護3で多床室の場合、1日につき695円(利用者負担1割)です。
介護老人保健施設(老健)
老健の施設の特徴
自宅へ帰ることを目指して、医療ケアやリハビリなどが受けられる施設です。入居期間は原則3〜6カ月と限定されています。
老健の入居条件
要介護1以上
老健の費用の目安
介護老人保健施設では初期費用は必要ありません。
月額費用は、施設の種類や要介護度、部屋タイプで基本が異なります。以下の表は、利用者負担1割で1日あたりの基本料金です。
たとえば介護保険施設サービス費Ⅰで要介護3、基本型(i)の場合、1日につき804円(利用者負担1割)です。
介護医療院
介護医療院の施設の特徴
長期にわたる療養機能と生活施設としての役割をあわせ持っている施設です。医療ニーズの高い方や看取りの方も利用可能です。
介護医療院の入居条件
要介護1以上
介護医療院の費用の目安
介護医療院では初期費用は必要ありません。
月額費用は、施設の種類や要介護度、部屋タイプで基本が異なります。
以下の表は、利用者負担1割で1日あたりの基本料金です。
たとえばⅠ型介護医療院サービス費(Ⅰ)で要介護3、従来型個室の場合、1日につき1035円(利用者負担1割)です。