1. 65歳以降世帯の貯蓄平均を確認

早速ですが、65歳以上の二人以上世帯の貯蓄額を、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から確認します。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

65歳以上の世帯における貯蓄平均は2376万円でした。平均値で見ると2019年に話題となった「老後2000万円問題」をクリアしているため、安心と感じる方も多いかもしれません。

しかし、平均値は上下の大きな数字に影響を受けるためより実態に近い中央値では1588万円です。平均値とくらべて800万円ほど開きがあるため、65歳以上の世帯でも貯蓄額のバラつきがある点には注意が必要でしょう。