40~50歳代で貯蓄ゼロが多い理由2つ
考えられる理由は主に2つあります。
一つは今の40歳代~50歳代前半の方は「就職氷河期世代」といわれ、大卒でも正社員で就職するのが難しい年代でした。
新卒での就職がうまくいかず、その後のキャリアに影響が出るという方が特に多いと考えられるでしょう。
もう一つは、大学の費用です。
文部科学省が公表する「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学の進学費用の平均額は以下の通り。
私立大学の大学学費(4年間)
- 文科系学部:407万9015円
- 理科系学部:551万1961円
- 歯科系学部:1633万3322円
- その他学部:507万3940円
私立大学の文化系学部の平均は約407万円ほど。この他に受験費用や仕送り費用などがかかり、また子どもが2人以上となると、貯蓄に与える影響はかなり大きいと考えられるでしょう。
加えて、住宅ローンも支払っている方が多い年代です。
30歳代に比べて収入が上がっても、支出の大きさからなかなか貯められないというご家庭もあるでしょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆中。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも副編集長として記事を執筆している。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2026年6月26日更新)