2. 厚生年金と国民年金「これからの日本」は自助努力が必須

日本の年金制度は、現役世代が納める保険料がその時点の高齢者の年金給付に充てられる賦課(ふか)方式となっています。

そのため保険料を負担する現役世代が多いほど財源が潤い安定した年金制度になります。

しかし、総務省統計局の公表する「人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)」によると15~64歳人口は1950年以降過去最低を記録。

出所:総務省統計局「人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)」

一方、65歳以上人口・75歳以上人口はともに過去最高となっており、支える側と支えられる側の人口バランスは急速に崩れていっています。

若者世代の負担を少しでも軽減するためには、高齢者の保険料や自己負担割合を上げざるをえないでしょう。

老後の生活を送るのに必要なお金は「いまの高齢者より増える」つもりで老後資金づくりに取り組むほうが賢明かもしれません。

参考資料

尾崎 絵実