2. 日本電産の株価の下落理由2.インフレに伴う原材料高と景気減速懸念

夏場から秋口にかけて、日本電産の株価は一段と下落していますが、この期間にはインフレに伴う原材料高が機械産業にとって業績を悪化させる材料となると懸念されていました。

同業他社に当たる安川電機(6506)が、2022年10月7日に原料高の高騰を主因として業績の下方修正を行っていますが、この情報が株式市場に反映された翌営業日10月11日は機械関連株が下げ、日本電産も1日で約9%下落しました。

また、グローバルなインフレや金融引き締めによる景気減速が、IT機器・家電をはじめ機械製品の需要減退につながるため、日本電産の業績を悪化させる要因となると懸念されています。日本電産の2023年3月期第2四半期決算短信のなかでもこうした景気減速リスクに触れられており、株価の下落要因として作用した可能性が高いでしょう。