3. 70歳代「ひとり世帯」平均貯蓄額や貯蓄分布を確認
70歳代で一人暮らしの方は、みなさん貯蓄はどれくらい保有しているのでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」より確認します。
70歳代ひとり暮らしの貯蓄の平均は1786万円、中央値は800万円でした。
より実態に近い中央値は1000万円を切っており、分布を見ると貯蓄なし(金融資産被保有)が25.1%となっています。
貯蓄は今年のような物価高による生活費の不足を補ってくれたり、趣味や旅行などの楽しみを味わったり、また病気や介護の時を支えてくれたりするものです。
とはいえ70歳代の貯蓄事情をみると心もとない方もいるとわかりました。
4. 70歳代の働く人も。長い目でキャリアプランを考えよう
厚生労働省が公表した「令和4年版高齢社会白書」によると、70歳以上で働く人の割合は以下の通りです。
- 70歳~74歳:32.6%
- 75歳以上:10.5%
実は70歳代前半の3人に1人が働いており、75歳以上でも1割が働いていることがわかりました。
老後の生活の軸となる「年金」や「貯蓄」だけでは生活が苦しく、70歳以降も仕事を継続している人が増えている方もいるでしょう。一方で、生きがいや健康のために働かれる方もいます。
「自分はどのような老後生活を送りたいか」を考えたマネープラン、そしてキャリアプランの検討が大切でしょう。