国民年金と厚生年金「60~90歳以上」が受け取っている金額はいくらか
ここまで財政検証をもとにお話してきましたが、年金の受給額はひとりひとり異なります。
年金は、厚生年金と国民年金の2階建てが基本です。
一旦、いまの公的年金の平均受給額に目を通しておきましょう。
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から1歳刻みの金額をみていきます。
国民年金
- 60歳:3万9019円
- 61歳:4万594円
- 62歳:4万1689円
- 63歳:4万2881円
- 64歳:4万3513円
- 65歳:5万7919円
- 66歳:5万7737円
- 67歳:5万7569円
- 68歳:5万7272円
- 69歳:5万7169円
- 70歳:5万7234円
- 71歳:5万7153円
- 72歳:5万7066円
- 73歳:5万6874円
- 74歳:5万6675円
- 75歳:5万6235円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万5881円
- 78歳:5万5651円
- 79歳:5万5525円
- 80歳:5万7241円
- 81歳:5万7024円
- 82歳:5万6866円
- 83歳:5万6876円
- 84歳:5万6464円
- 85歳:5万6321円
- 86歳:5万6067円
- 87歳:5万5643円
- 88歳:5万5132円
- 89歳:5万4498円
- 90歳以上:5万554円
国民年金の受給額はおおむね5万円台で、受給水準にはほとんど差がないことがわかります。
例外として65歳未満の受給額が他の年齢にくらべて少なくなっていますが、これは「繰上げ支給」を選択した人です。
原則の65歳より前に年金を受け取れる代わりに、ひと月あたりの年金額は減額されます。
厚生年金
- 60歳:9万0838円
- 61歳:5万9575円
- 62歳:6万0436円
- 63歳:7万8770円
- 64歳:8万636円
- 65歳:14万5337円
- 66歳:14万5703円
- 67歳:14万3386円
- 68歳:14万1979円
- 69歳:14万36円
- 70歳:14万3775円
- 71歳:14万7105円
- 72歳:14万6331円
- 73歳:14万5724円
- 74歳:14万5467円
- 75歳:14万7519円
- 76歳:14万8172円
- 77歳:14万9924円
- 78歳:15万2159円
- 79歳:15万4467円
- 80歳:15万7097円
- 81歳:15万8604円
- 82歳:16万356円
- 83歳:16万851円
- 84歳:16万1719円
- 85歳:16万2711円
- 86歳:16万2887円
- 87歳:16万1929円
- 88歳:16万2660円
- 89歳:16万3514円
- 90歳以上:16万1506円
厚生年金でも60代前半はその他の年齢にくらべ受給額が下がっていることがわかります。
これは65歳未満の受給権者は「特別支給の老齢厚生年金の定額部分」の支給開始年齢の引上げられた影響で、主に定額部分のない報酬比例部分のみの金額となっているからです。
なお、特別支給の老齢厚生年金の対象となるのは男性の場合昭和36年4月1までに、女性は昭和41年4月1日までに生まれた方です。
それ以外の方は、原則の65歳以降を参考にしていただくと良いかと思います。