ロスジェネ世代と呼ばれる40〜50代の貯蓄額

金融広報中央委員会がまとめた家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)のデータより、40〜50代の貯蓄に関する数値も見ていきます。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)」より筆者作成

金融資産非保有世帯は40代で27.6%、50代で26.3%です。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)」より筆者作成

また平均額は40代が891万円で50代が1305万円。中央値は40代が200万円で50代が350万円です。

ロスジェネ世代においては、平均は中央値のおよそ4倍程度です。

中央値と平均値の隔たりは、就業している人と、学生が混在している20歳代は別に見ると、全世代においておおよそ3〜4倍となっています。

非正規の割合や貯蓄額の調査を見る限りでは、特別ロスジェネ世代だけが苦境に立たされている、という印象は受けませんでした。

しかし、政府が特別に就職支援施策を行っている世代なので、絶望とともに浮上のきっかけを失っている人が多い可能性はあります。