クリスマスの主役「ポインセチアが赤い理由」

ポインセチアは日が短くなると、花芽ができて苞葉が赤く色づく性質を持っています。野生のポインセチアは日が短くなってから花芽を形成するため、美しい赤い葉が楽しめるのはクリスマス近辺か少し遅れたくらいになります。

園芸店で出回っているポインセチアは短日処理が施されたもので、自然のポインセチアよりも早めに色づくように管理されています。そのため、クリスマスより先に店頭に並ぶのです。

夜間も明るい室内で育てて短日処理をおこなわなかったポインセチアは、いつまでも花芽を形成しないので色づくことはありません。

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短日処理とは?

ポインセチアの苞葉は日が短くなると、花芽ができて美しいレッドに色づきます。冬になると日が短くなるため、自然とポインセチアが色づく環境は整いますが、ポインセチアは寒い戸外で育てることができません。

そのため人工的に夜間の状態を作る「短日処理」をおこない、室内で育てるポインセチアを色づかせる作業が必要になります。

照明の光が当たらないようにダンボールを被せるなどして人工的に暗い状況を作り、短日処理をおこないます。これを1~2カ月程度続けると花芽を形成し、赤く色づいた葉が出てくるようになります。