3. 年金繰下げ受給のデメリット
繰下げ受給の注意点として、第1項では「加給年金」への影響が挙げられています。
「加給年金」とは、年下の妻や子どもがいる場合に支給される手当てで、「扶養手当」のようなイメージです。
妻が65歳未満であれば支給されますが、本人が年金を繰下げると加給年金の支給もなくなります。
配偶者との年齢差が大きい夫婦ほど、加給年金はお得になるため、繰下げ受給と天秤にかけて慎重に判断したほうがよいでしょう。
また、要項7では「税金」や「社会保険料」への影響も挙げられています。
年金は収入になるため、その分天引きされる税金や社会保険料などの負担は増えます。
こうした負担分が引かれることで、「思っていたより手取りが増えなかった」という事態を招くかもしれません。
このように、繰下げ受給をすると他の年金や税金などにも影響があることに注意が必要です。
ご自身の立場に置き換えて、どんなデメリットがあるかは事前に把握しておきましょう。