年金を増やしすぎるとどうなる？夫婦で気をつけたい「繰下げ受給」の落とし穴

1. 【厚生年金と国民年金】繰下げ受給のしくみとは

日本の年金制度は2階建てと呼ばれています。

1階は国民年金、2階は厚生年金で、それぞれ原則65歳から受給できます。

受給の時期は65歳から最大75歳まで繰下げることができ、繰下げた分毎月受給できる年金額は増える仕組みとなっています。

増加率は1カ月遅らせるごとに0.7%。1年間遅らせると8.4%にもなります。

2022年4月以降、法改正により受給開始年齢を最大75歳まで延長できるようになりました。そのため、最大で84％も年金額をアップできることが、大きな話題になりましたね。

ただし、繰下げ受給にはメリットだけでなくデメリットもあります。日本年金機構が定める「繰下げ受給の注意点」を確認しましょう。