老後生活が本格的にはじまる60歳代。
最近では定年後でも働く方が多いため、「いつまで働いて何歳でリタイアするか」悩む60歳代の方は多いでしょう。
特に単身世帯の方は、年金生活をどう過ごすかだけでなく、病気や介護を考え貯蓄に備える必要があります。
では今の60歳代で一人暮らしの方はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。月の生活費や国民年金と厚生年金の平均額にも迫ります。
60歳代で一人暮らし「平均貯蓄額」はいくらか
数々の食料品が値上がりする中、「物価の優等生」といわれる「鶏卵」についても、飼料価格の上昇や各地で猛威をふるう鳥インフルエンザにより値上がりしていると各種メディアで報じられています。
食卓で出番の多い卵まで値上がりとなると、ますます家計が厳しくなりますよね。
年金生活に入れば、年金で不足する分については貯蓄から切り崩される方も多いでしょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」によれば、60代単身世帯の平均貯蓄額は以下の通り。
60代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:1860万円
- 中央値:460万円
60歳代単身世帯の貯蓄は平均で1860万円ですが、より実態に近い中央値は460万円までに上がりました。
貯蓄2000万円以上保有している方は約26%な一方で、貯蓄ゼロも28.8%と割合が大きくなっています。
60歳代になれば若い頃からの貯蓄だけでなく、退職金や相続資産が入る方もいます。
一方で退職金がない会社もあり、また雇用形態によっては出ないこともあるため、個々人に合った老後のための資産設計が必要でしょう。