教育費はどのように貯めるか
では、どのような金融商品で運用すれば良いかですが、一般的には子ども保険、学資保険がイメージされます。
学資保険のメリット
- 毎月コツコツと貯めることができる
- 契約者に万一のことがあった場合、その後の保険料の負担なしに続けることができ、満期時に保険金が受け取れる
学資保険のデメリット
- 中途解約時には、払い込み保険料よりも解約返戻金が少なくなることがある
もちろん、こうした保険ではなく預貯金で貯めることもできます。
金利はほとんど付かないのですが、確実に貯めることができます。また、必要になれば、すぐに引き出すことができます。
投資信託
お子さんが小学校在学中までに始めるのであれば、つみたてNISAを利用し投資信託で教育資金を準備しても良いでしょう。
運用期間が10年以上となり、比較的長く積み立てられるため、時間分散が利用できるので、安心して利用できるのではないでしょうか。
ただし、運用する場合は注意が必要です。積み立ては、いつでも始めることができますが、売り時が難しいものです。
運用する中では目標を決め、目標に達したら、運用商品を安定的な商品に変えたり、預貯金などに移し替えましょう。
お子さんが中学・高校時点から教育資金を準備する場合、投資信託などではなく、増えなくても預貯金で積み立てる方が、価格変動がなく元本割れもないため安心です。
お子さんが小さいうちから始めて管理が出来るのであれば、それぞれのメリットを生かすため、つみたてNISAや保険、預貯金を組み合わせるのも良いでしょう。
一例として、お子さんが産まれると児童手当で毎月1万円ほどの保険料で子ども保険に加入し、別途、毎月積立できる資金からつみたてNISAで投資信託を購入していく方法もあります。
お子さんが中学に入る頃には積立をやめますが、投資信託はそのまま運用し続けます。積立をやめた資金は、預貯金で貯めていきます。
中学卒業時には、児童手当の支給が終了するため、その後のこども保険の保険料は、預貯金から支払っていきます。
その間に投資信託の運用が目標に達した段階で、預貯金口座に移し替え、保険の満期金も預貯金口座に移し替えることで、ある程度の教育資金が準備できます。
お子さんが小さいうちの負担が多いかもしれませんが、お子さんが大きくなってから何百万円も用意する方が大変です。